こんにちは、専業SEOライターの「内野マナト」です!マーケティング・不動産・教育・ライフスタイル全般など、幅広いジャンルの記事を執筆しながらゆったり生活しています。
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今回の記事では、案件数を「分散させる・絞る」ことのメリットや注意点、最適な案件数を決める考え方についてお話ししていきます!
ライターは基本的にクライアントワークのため、企業の状況によっていきなり契約が終了したり追加の依頼が舞い込んだりすることが起こります。
追加の依頼はもちろん嬉しいですが、いきなり契約終了になったらマジで胃が痛いですよね・・・。私は、専業になったタイミングで約15万円分の仕事が終了した経験を持つので、案件がなくなる恐怖は誰よりもわかります。
このようにライターは契約終了の恐怖がつきまとう仕事なので、
「案件数ってどれくらい増やしたほうがいいのかな?」
「今契約しているビッグクライアントに切られたらやばい・・・」
という心配を抱えている人も多いはずです。
ただ、個人的な考えとしては、やみくもに「案件数を増やせば良い!」とも言い切れないと思っています。
確かに一見すると、案件数が多いほうが理想的に見えますよね。ですが実際は、案件数が分散しているかどうかによって、それぞれのメリットや注意点があります。
今回の記事では、案件数の数に応じた具体的なメリットや注意点だけでなく、自分にとって最適な案件数を決める考え方についても解説します!
案件数を分散させるメリット
まずは、案件数を分散させるメリットから!
①一箇所契約が終わっても収入へのダメージが少ない
やはり一番大きいメリットは「契約終了時のダメージが少ない」ということ!案件数を分散させれば、一箇所との契約が終了しても、収入へのダメージを最小限に抑えられます。
例えば、極端な話ですが、
- 1社から10万円分の案件をいただく
- 「1社1万円の案件×10社」という形でいただく
という場合、契約終了時のダメージが少ないのは2番ですよね。2番なら数社で契約が終了しても、他の仕事で補うことが可能です。
万が一、単価相談をした際に条件の折り合いがつかず契約終了となった場合でも、他の案件を確保できていればダメージを抑えられます。
②自分のアクションに合わせてリソースを確保しやすい
「自分のアクション」とは、例えば
「単価があまり高くない仕事をお断りして、空いた時間を営業活動に充てよう!」
「アピールポイントを増やすために、仕事をセーブして資格の勉強時間を確保しよう!」
などを指します。つまり、次の打ち手のために行動する時間を確保するということです!
案件数が多ければ、多少仕事をお断りしても、収入源を確保しつつクライアントワーク以外へリソースを割けます。
クライアントワークをやっていれば目の前の収入は確保できますが、長期的な仕事の獲得施策を実行できないため、執筆以外の部分に時間を割くのは非常に重要です。
③あらゆる仕事のパターンを経験できる
ライターの仕事にはさまざまなパターンがあります。
例えば、以下の面における違いが考えられますよね。
- ジャンルの違い
- 納品ペース(月初にもらって月末納期・週1マストで納期など)の違い
- 入稿作業の有無
- 執筆フォーマットの有無
- フィードバックの手厚さ
案件数を分散していれば、上記を含めてさまざまなパターンの仕事を経験できます。
さまざまなパターンの仕事を経験できれば、例えば「自分にはこのジャンルが合う!」「こういう納品ペースの仕事は合わないな」など、今後の仕事を選ぶうえで判断基準にもなりますよね。
案件数を分散させる際の注意点
一方で、案件数を分散させる際は以下の点に注意しましょう。
①事務的な面の手間が増える
(個人的にはうれしい悲鳴でもあるのですが)案件数を分散させると、やっぱり事務的な面での負担は増えてしまいます。
具体的には以下の面です。
- 請求書作成
- 納期管理
- 各クライアントとのコミュニケーション
とくに納期管理はすんごい大変。私は現在、継続の企業が8社ほどあるのですが、きちんと納期を可視化しておかないとマジでパニックになります。
②各社のトンマナやマニュアルに合わせるのが大変
案件数が増えると、クライアントごとのマニュアル数もハンパないことになります。マニュアルで指定される内容は、クライアントごとにさまざま。例えば、
- 文字装飾の指定
- NGワードの指定
- 改行の指定
- 図解の色合いに関する指定
- 画像引用に関するルールの指定
など、ホントにたくさんあります。長期で取り組めば徐々に慣れていきますが、正直今でもたまにどのクライアントがどのマニュアルだったか忘れそうなことも・・・。
長期で慣れたとしても忘れそうな状況なので、新規で一気に複数のクライアントと仕事が始まったときはてんてこ舞いです。
案件数を絞るメリット
続いては案件数を絞るメリットについて!
①仕事に慣れるまでが早い
案件数を絞ると、特定のクライアントから大量の記事を依頼されることもあります。
特定のクライアントで同じジャンルの記事をたくさん執筆すれば、経験値を増やせるため仕事に慣れるまでが早いです。執筆スピードを上げて捌く本数を増やせれば、クライアントからの評価も高まるかもしれませんよね。
1社からいろんなジャンルの記事を依頼されるパターンだとしても、連絡の仕方などは変わらないため、何社とやりとりするよりも確実に負担は減らせます。
②信頼関係を築きやすい
「クライアントとの信頼関係を築きやすい」という点も、案件数を絞る大きなメリットです。
もちろん案件数が多くてもクライアントとの信頼関係は築けます!「納期を守る」「レスポンスを早める」などで真摯に案件と向き合っていれば、どれだけ仕事の数が増えてもクライアントからの信頼獲得は可能です。
とはいえ、案件を絞ると特定の相手とコミュニケーションをする機会が増えるため、より信頼関係を築きやすいといえます。
クライアントからしても、一緒に仕事をしている期間が長いライターに依頼したほうが安心できますよね。一からコミュニケーションを取る手間を省いてガンガン記事を割り振れるのは、企業としてありがたいことでしょう。
ライターとしても、仕事上の信頼関係を築ければ「別の仕事を巻き取って単価交渉する」ということもしやすいです。
案件数を絞る際の注意点
案件数を絞ることにも、当然注意点はあります。
①契約が終わったときのダメージはでかい
契約数が少ないとクライアントとの信頼関係は築きやすいですが、もちろん「絶対に終わらない仕事」など存在しません。案件数を絞った状態で契約が終われば、収入的なダメージはめちゃくちゃでかいです。
信頼関係の築き方によっては、確かに単価交渉もしやすいかもしれません。とはいえ絶対に交渉が通る保証はないため、もし断られれば契約自体が終了して一気に収入が減る危険性もあります。
②スキルが偏る可能性もある
特定の仕事に偏ってしまうと、付き合いのある企業で求められるスキルやトンマナが「自分にとっての標準」になる可能性があります。
例えば、以下の2つを比較してみましょう。
- A社:毎回のフィードバックでSEOや日本語面について丁寧な指摘をもらえる
- B社:クライアントの要望が「とにかくたくさん書いてほしい!」であり、フィードバックもまったくない
Aの場合はライティングスキル向上につながりやすいです。A社で学んだ内容を別の案件でも生かして、どんどん仕事の幅を広げられるでしょう。
一方でB社の場合は「早くたくさん書く」というスキルは身につきますが、肝心な記事内容へのフィードバックはないため、ライターとしてのスキルアップに限界があります。
もちろん自分で勉強すればスキルは上げられるでしょう。ただ、クライアントから客観的な視点で丁寧なフィードバックをしてもらえれば大きく成長できるのも事実です。
案件数を絞った結果、関係性のある企業がB社パターンのみの場合、「とにかくたくさん書ければOK!」という考えが基準になってしまい、今後の仕事の幅を広げられない可能性もあります。
もちろん、決して「たくさん書く」というスキルが無駄になるわけではありません!しかし、現実的な収入アップの側面を考えると、自分の中で仕事に対する基準を上げなければいずれ限界は訪れてしまうでしょう。
最適な案件数は自分の状況に合わせて考えることが大切!
案件数については「絶対に何社と契約しておこう!」という確実な基準はありません。案件数が多いケースでも絞ったケースでも、それぞれメリットや注意点があります。
「自分にはどれくらいの案件数が適切なんだろう?」と思ったら、自身の性格や状況、目標に応じて考えていきましょう!
例えば、以下のような考え方がありますよね。
- 何社も契約していないと不安すぎてやばいから案件数は増やしておこう
- 1社からガッツリ収入があると安心できるから数は絞ろう!
- 専門資格があるので特定企業と契約してガッツリ仕事したい
- いろんなジャンルの仕事を経験したいのでクライアント数を増やそうかな
- 貯金はあるので、案件数を絞って最低限の収入を確保しつつ残りはスキルアップに充てよう
筆者の内野自身は案件数についてどのように考えていたか?
私自身はというと「副業時代は2社とガッツリ契約し専業になってから案件数を増やす」という流れで仕事をしていましたね。
まず副業時代についてです。副業の場合はライティングに充てられる時間が限られてしまいます。私も副業時代は執筆時間の捻出に苦労しました・・・。出勤前に早起きして会社近くのカフェで作業したり、営業先で仕事が終わったらこっそり執筆したり、鬼のように作業していましたね。
いろんな工夫で作業時間を確保することも重要ですが、少ない時間で作業するにはやはり、執筆スピード自体も上げなければなりません。効率よく執筆スピードを上げるために、仕事の案件数を絞っていました。
案件数を絞り特定クライアントでの執筆本数を増やせれば、自然と仕事のスピードも上がりますし、いろんな企業とコミュニケーションを取る時間も省けます。そのおかげで、限られた副業の時間を最大限生かして執筆できていました。
専業になってからは、
「さすがに2社としか契約していないのは不安すぎる・・・」
ということで、徐々に案件数を手広くしていきます。とはいえ、やみくもに案件数を増やしたわけではありません。
私の場合は「単発案件をたくさんこなして短期的な案件数を確保する」という方向性ではなく、
長期的な関係性を築ける企業を増やす
という方針で動いていました。
幸い会社員時代の貯金があったので、単発案件で急いで稼がないといけない状況ではなかったんですよね。貯金によって最低限の生活資金を確保しつつ、長期的な関係を築けるクライアントを見極めながら仕事を進めていました。
単発案件は基本的に受けない方針だったので、クライアントワーク以外の時間を確保することに成功しており、現在でも個人ブログ運営など長期的な施策に取り組めているという状況です。
こんな感じで、私は自分の状況に応じて案件数を変えておりました。
もちろん人によっては、副業時代からたくさんのクライアントと契約してバリバリ働ける人もいるでしょう。専業になってから、ガッツリ1社と専属に近い形で契約する人もいます。
このように、契約する案件数に正解があるわけではありません!大切なのは自分の性格や状況に合わせて柔軟に対応することです。
案件数をどのくらいにすれば良いか迷っているという人は、まずは自分の性格や状況、目標、働きやすい条件などを棚卸ししてみると良いでしょう!