一昔前までは「副業」というと、
- なんだか怪しい
- 意識高そうだなおい!
- あれでしょ?スマホで5分で稼げる変なやつでしょ?
- 会社以外で仕事をするってなに?
などのイメージを持つ方も多かったでしょう。
しかし、会社員の給料だけでは生活できない方も増えたことで、(幸か不幸か)副業をはじめる方の人数は増えています。
私も、前職は「派遣の飛び込み営業職」というゴリゴリマッチョな仕事をしていたのですが、副業としてライターをやっていました。
会社にバレないようパソコンをバッグに入れて、営業先のカフェで就業時間中にバチバチ執筆していたのは良い思い出です。(もしかしたら会社にバレてたかも)
そんな当時の私のような感じで、副業として「ライターを始めたい!」と考えている方もいるでしょう。
この記事では、副業ライターとしての私の経験をもとに「副業ライターはどんな人が向いているの?」ということを解説していきます。
副業ライターに向いているのはどんな人?
私自身、ブログやライター活動を合わせて5年ほど執筆を続けてきました。
これまで私が執筆活動を指摘た中で、副業ライターに向いていると思うのは以下の5つです。
- 「副業だから」という理由で甘えない人
- 本業の経験を活かして効果的に収入を上げたい人
- 本業で事務処理系に就いている方
- 自己管理できる人
- 「とりあえず副業を始めたい」という人
ひとつでも当てはまれば、副業ライターとして適正アリです。
「副業だから」という理由で甘えない人
副業であっても、本業と同じような意識で取り組むことが必須です。
当然ですが、クライアント側からすると依頼したライターが「副業かどうか」はぜんっぜん関係ありません。
- 本業が忙しくて納期に遅れた
- 仕事が忙しくて何日も連絡できなかった
こういう行為はNGです。
確かにライターという仕事は、ランサーズ・クラウドソーシングを使って気軽に始められます。
アプローチ次第では、ライター初心者でも仕事を獲得できる可能性は十分にあります。
だからといって、仕事まで気軽に飛んではいけません。
- 納期に遅れそうなときは事前に伝える
- クライアントからの連絡にはなるべく早めに回答する
ライターとして、というよりも「ビジネスとして」この辺りのことは副業であってもきちんと対応しましょう。
私も一度、ライターさんに複数記事を依頼したとき、余裕を持って2週間くらいの期間を設けたにもかかわらず、納期2日前に
「キャパオーバーで書けないので仕事自体をキャンセルさせてください」
と言われてさすがに焦ったことがあります・・・。
いや、知らんし・・・。
本業の経験を活かして効果的に収入を上げたい人
ライター業務に活かせる経験を持つ方は、一度副業ライターに挑戦するのもアリです。
ライターのジャンルの中には、以下のように需要が高い案件も存在します。
- 不動産
- 金融
- 医療関係
- 美容
- その他、専門資格ジャンル
専門知識が必要なジャンルを書けるライターさんは少ないため、資格や業務経験があると有利になります。
本業で専門性の高い職種で働いている方にとっては、かなりチャンスです。ライター未経験であっても、持っている知識を評価されて仕事に繋がることは全然あり得ます。
しかも、専門性の高いジャンルは報酬も高めに設定されていることが多いです。
良い仕事に巡り会える可能性は運任せな部分もあるため絶対ではありませんが、アプローチできる分野を持っていれば、その「幸運」を引き寄せる確率は上げられます。
私は漢検2級しかないのでホントに羨ましい・・・。
「でもライティングスキルがないと、経験があっても仕事は依頼されないんじゃ・・・?」
と考える方もいるでしょう。
もちろん「専門知識+ライティング経験」を求められる案件もありますが、絶対ではありません。
- 日本語が壊滅的
- レスポンスが遅すぎる
- スムーズなコミュニケーションができない
こうした理由が無ければ、ライター初心者であっても専門知識を評価されて採用されることは十分にあり得ますよ。
本業で事務処理系に就いている方
あんまりこの意見を聞くことはないですよね。
本業で「事務処理系」に就いている方は、ライターに向いているんじゃないかなあと思っています。
「なんで事務処理系だとライターに向いているの?」
ということを話すにあたり、ライター仕事の種類について触れないといけないですね。
一口にライティングといっても、本当にいろいろな種類があります。
- リサーチメインの記事
- 取材記事
- コラム記事
- まとめ記事
- LP執筆
いくつか種類はありますが、ライター未経験であれば「リサーチメインの記事」から取り組むことが多いです。
リサーチメインの記事は、(簡単にいえば)以下の流れで執筆します。
クライアントから指示されたキーワードについてリサーチをして、競合サイトと比較し、検索意図に対する情報を過不足なくまとめた記事を執筆する
そのため、自分の独自性を出すというよりも、インターネット上にある情報を「正確にわかりやすくまとめて、読みやすく執筆できるか?」という点が重要です。
この「正確にわかりやすくまとまった読みやすい記事」を実現するためには、以下の作業が必要です。
- 検索上位の記事に細かく目を通して必要な情報を網羅する
- 誤字脱字のチェックをする
- 文法を見直す
- 読みやすい改行を心がける
- 執筆内容に具体性を持たせ、読者がイメージできるようにする
これらはかなり細かい作業です。
そのため、「細やかな作業が多い事務処理系の仕事に就いている方」が結構向いてるんじゃないかなあと思っています。
私は前職と前々職共に営業だったのですが、付随する事務処理も行っていたんですよね。
顧客に提出する書類や社内データの打ち込みもある程度は自分で担当していたのですが、ああいうのって規定のフォーマットに沿わないと結構な確率で差し戻されます。
誤字脱字はもちろん、旧字体との違いや正式名称かどうか、日付の違いなど、うっかり取りこぼしたミスも事務の方はかなりの確率で気づいていました。
こういう「細かい部分をチェックできるか」というのは、ライターの仕事においてはかなりの強みになります。
クライアントからすると誤字脱字は少ない方が嬉しいですし、マニュアルを細かい部分までチェックした上で執筆してくれると修正の手間が減ります。
事務処理系の方であれば、書類のチェック作業などで細かく丁寧に確認することに慣れているので、ライターに活かせると思うんですよね。
私も営業よりぶっちゃけ事務作業の方が好きでしたし、他の人の書類上の見落としをたまに指摘していました。
たぶん事務職に就いていたら専業になっていなかったかもしれない・・・。苦もなく作業できるし。
これ書いてて思ったけど、本当に私は営業向いてないですね、なんで6年近くも営業畑で働いてたんでしょう、疑問です。
自己管理できる人
副業ライターは執筆時間を作り出すことが重要なため、自己管理ができないと厳しいです。
私は副業と専業の両方を経験していますが、ぶっちゃけ専業よりも副業の方が時間の使い方が重要だと感じています。
副業ライターは、専業よりも時間がありません。平日日中は行動が限られるため、残りの時間をフル活用する必要があります。
「専業も自己管理が必須だよ!!!!!!!!」
という声が聞こえてきそうですね。
もちろん専業も自己管理は必要ですが、その気になればいくらでも作業の遅れを取り戻せます。
例えば、日中に執筆できなければ「夜中に書く」という選択肢を取りやすいですし、納期直前に徹夜しても、提出さえすればその後すぐお布団へdive可能です。
しかし副業の場合、夜中に書こうもんなら翌日の仕事にめちゃくちゃ悪影響を与えます。たまーにならできるかもしれませんが、毎回毎回徹夜して仕上げるわけにもいきません。
こうしたことを考えると、専業以上に限られた時間を有効活用できるかが、副業ライターには重要です。
「とりあえず副業を始めたい」という人
ライターはとにかく始めるハードルは低いです。資格やスキル、経験がなくてもその日から「ライターです!」と名乗れます。
極論を言えば、最低限の日本語さえ書ければどこかしらで仕事は取れます。
そのため、とりあえず副業を始めてみたい方にはオススメです。
ただし、稼げるかは別です。
全然別です。
確かに、ライター未経験から始めて「月収何十万!」という方もいらっしゃいます。
しかし、そういった方はたいてい、
- 営業がめちゃめちゃ得意
- 専門資格がある
- そもそも本業が編集者
- マジで睡眠時間を削りまくって死ぬほど作業している
- 単なる嘘
などの理由があります。
バイタリティが異常に高い方や、すでに専門知識を持っている方なら、ライター未経験でも十分稼げる可能性はあるでしょう。
ただし基本的には、未経験のライターであれば「文字単価1円以下」ということもザラです。継続依頼をなかなか見つけられないこともあります。
そのため、「とにかく副業を始めたい」のであればライターはオススメですが、「すぐに稼ぎたい!」のであれば日雇い派遣をした方が早いです。
ぶっちゃけ「文章が好き」でなくても全然OK
私がライター活動を通じて感じた「副業ライターに向いている人」の特徴は、この5つです。
最後に振り返っておきましょう。
- 「副業だから」という理由で甘えない人
- 本業の経験を活かして効果的に収入を上げたい人
- 本業で事務処理系に就いている方
- 自己管理できる人
- 「とりあえず副業を始めたい」という人
紹介した5つの特徴のうち、ひとつでも当てはまる方は、一度副業ライターにチャレンジするのもアリ。
ぶっちゃけ、書くのが好きでなくても構いません。
リサーチメインの記事は、文章に自分らしさを出すよりも「無数に散らばる情報をわかりやすくまとめられるか?」ということが求められます。
もちろん仕事の種類によっては、自分の想いを綴ったエッセイだったり、趣味について熱量込めて書く記事もあったりします。そうした文章に関しては、「書くのが好き」という方が合っているでしょう。
リサーチメインの記事でも自分らしさを出すこともありますが、基本的には「わかりやすく情報をまとめる」というのがメイン。
そのため、書くのが好きというよりも「書くことが性に合っているか?」という方が重要です。
紹介した5点の中で該当する項目があれば「書くのが性に合う」という可能性は高いので、一度副業ライターにチャレンジしてみても良いですね。